SRC幻想機人大戦】
製作者:リレー(アン武氏担当)
プレイ:2話

ファンタジーオリロボ大集合のシナリオ、遂に二話目が公開された。
原作の殆どを未見の立場ゆえ、そういう視点で書かせて頂いてるわけですが。
今回の担当はアン武氏。
タイトル通り、やっぱりこの人は本物だと思う。



二話は以前レビューさせていただいた氏の処女作、
【天馬博士と吸血鬼】の話をベースに他の作品を上手く取り入れていた。
設定の弄り方が上手いので未見の自分にも違和感がない。

クロスオーバーだけでなく、このシナリオ自体の世界観もじっくりと。
機械時計とクォーツ時計で世界観としてのチグハグ感を表現するのも○。

同様にキャラクターの描写も上手い。
原作未見の自分にすらこの人はそういうキャラだというのを
ハッキリ認識させ、尚且つ先に繋がる伏線も張る。
そして思いっきり急展開をやってのける。


戦闘はボーナスゲットを狙うとキツめ、ただし無理じゃない。
二話目としては少々辛い程度か。


そんな中で一番すばらしいと思ったのは、テキストのひきつける力。
天馬博士〜で目立った、人を選ぶパロネタは息を潜めているが、
正直、この人はそれに頼る必要がない。
テンポ良く、且つ強烈なテキストはシナリオ作者なら一度見てみるべき。
だから敢えてここでは語らない。


ただ、そういった個々のテンポの良さに反して、
二話全体を見ると相当に詰め込んでいる印象が強い。
通常のシナリオなら和弘の覚醒シーンまでで前編、
その後を後編と分けるべきであったようにも思う……のだが。
なのだが、そこにはリレーシナリオだからという以上に、
もう一つ理由がある様に思える。


このリレーシナリオに今一番求められてるのは人材。
MA-I氏とアン武氏のキャッチボール状態から抜け出す為には、
もうシナリオで魅せるしかない=現段階で一気に攻めて行く必要がある。
多分アン武氏は敢えて分けるべき所を一気に仕掛けたのだと思う。


結果的に途中でややダレてしまった感はあったものの、
攻めに攻めるという意味では間違いなく成功したと思う。
さぁ、ここから先をどう繋ぐか?