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【第5回SRC学園シナリオコンペ】
製作:SRC学園のなかまたち
状況:全シナリオクリア
さて、遅くなりましたがコンペの感想を徒然と書いてみようかと。
まぁ当然ながらシナリオは全部クリア済みですが、
文章まとめに少々時間を食ってるので、前編後編に分けさせてください。
今回は僕だけでなく、皆さんお題で苦戦した感じがありました。
太陽を象徴的な意味で捉えての作品が多かったですね。
それと、前回がギミックシナリオ多めだったのに対し、
今回は明るいシナリオと暗いシナリオが真っ二つといった印象。
それでは、掲載順を追って書いてみましょう。
【学園全域停電中!】製作:僕
いきなり自シナです。レビューの代わりに反省点。
いくつかの感想で触れられてましたが、ちょっと路線変更を試してみたくてやってみました。
その割に突き抜け方が足りなくて、自分の長所があまり生かせなかったかな。
この辺は要精進ですね。
【太陽は答えない】製作:ヒガタさん
華やかではありませんが、バックログ搭載の非常に凝ったギミックが特徴。
視覚効果を一切排し、淡々と救いのない結末へ走るシナリオ。
『スズキ』や『撃鉄サンプル集』みられる独特の雰囲気はああこれなのかと納得。
描写文を間に置き換えるとああいう感じになりますね。
一週目、もし犯人にあと一歩近づいていれば
多分二宮正生はいなくなっていただろう。
僕の場合、そんな考えが頭をよぎりました。
二週目に関してもやっぱり救いも答えもない。
あともう少し能力者が力を持っていれば?
それは一週目の犯人の言葉から察する事が出来る。
こんな感じに、深読みすると非常に面白くはあります。
その辺が小説としての醍醐味でしょう。
惜しむらくはゲームとしてみた場合、一週目と二週目で大きな変化がない事か。
シナリオ:☆☆☆☆
ギミック:☆☆☆☆
お題:☆☆☆
【FreezingSun】製作:シャアペンさん
なかなか直球なシナリオ。
書きたい事は伝わるし、落ち着く先も自分好み。
話のテーマと登場人物を絞ったのがよかったかな。
偉そうないい方になりますが、コンペを重ねるごとにしっかり成長してると思います。
難点は描写と展開。少し力の配分に慣れてない印象。
セリフ量の多さの割に展開が不自然に感じるというか。
優貴の言葉の後、迷いという描写を吹っ飛ばして和解してしまうアメリアとか。
例えれば、『俺はお前が大事だ』という言葉より、実際に身を挺してかばう方が10倍説得力はある。
セリフ多用でなく、描写で補えばもっとシンプルに伝わると思います。
直なセリフを多用するより言葉の端でさりげなさく提示し、
ここぞでハッキリした言葉を突きつける。後は行動によってそれぞれの考えの変化を示す。
そうすると芝居くささは緩和されるかと。
シナリオ:☆☆☆
ギミック:☆☆☆
お題:☆☆☆
残り三作品は次の更新で。