【戒音旋律セネバネ】
製作者:Paper氏
プレイ:クリア


完結おめでとうございます。
リリース後なかなか手をつけられなかったのですが、ようやくクリアまでこぎつけました。




15話からの怒涛の急展開、別離と真相と再会を経て遂に総統との直接対決。
ってあれ、第二形態ないのか。とかちょっと肩透かしを食らったり。
ナンバーズや博士が壮絶死していっただけにラストの盛り上げ方は不足してたかなという感。
TV中継シーンで今までの登場人物達が出てくるのは好きなんですが。
とにかくハッピーエンドで何よりでした。


最終話を終えた後、少ないkb数でこれほど巧みにテーマを描ききった事に改めて驚きました。
以前のレビューで味方勢の描写が薄いと書きましたが、描写のどこに重点を置くかという話だったんだなと。
作品を通してメインで描かれていた誠一とセネバネ、そしてヴィエスタさん。双方とも
16話、家族の枠組みを否定し、姉妹よりも誠一を選ぶ。
17話、変えられるかどうかより提示する役割を全うしようとする。
全ては可能性を探すために、という形で答えを出しました。
だからあの演説が滑る事はなかったのでしょう。


雑感:
後半に進むにつれて、ややアレンジシステムの有用性が薄れたかな?
人数が増えりゃ止むを得ない話か。
15話の喧嘩別れは最初唐突に感じたけれども、枠にとらわれた感があって逆にいいかも。
セネバネの立ち位置ならではだなー。
でもってそのセネバネの能力が恐ろしすぎて噴いた。
車じゃなく誠一達に対して使わなかった理由付けが欲しかったかも。
何故か躊躇してしまう、なんで?的な。


総括:
全ての話は主題を提示する為に。ストーリーありきの作品では基本でしょうが、
基本を巧みと描ききった手腕は見習いたいものです。
誠一とセネバネ、そして可能性を探そうとした人々の未来に幸あれ。