【少年と定規とSRC島】
製作者:狼二世さん
プレイ:〜最終話まで


このたび全26話の長い道のりを走りきった、学園シナリオ最盛期の一作。
まずは完結おめでとうございます。
遅くなってしまいましたが、しみじみと感想を。



いよいよ最終決戦、時間の狭間でケイスとの最終バトルが幕を開ける。
アンチスキルの群れに一瞬悲鳴が上がりそうになるも、量産仕様で一安心。
朱鷺さんと、コノミッチーがブック片手に大活躍。この大一番でいらない子を作らない様にするのは素敵です。
ただ人数多すぎてそういう意味では陰に隠れる子もいたんですが。


そしてもつれこむ、宗太郎とケイスの泥仕合
大丈夫だよな、大丈夫だよななんて思いつつ……よかった、やっぱり大丈夫だった。
でもってオウカさんも……ってのは嬉しい誤算。
正真正銘のハッピーエンドで慌しい一ヶ月は終わりを告げ、生徒達の学園生活はその先へ。


20話を超えるシナリオでたった一ヶ月足らずを描いた意味はあったよ。
現実のリリース速度と相まって、それが文字通り一年以上の時間に感じられたのは、
同人ゲーであるSRCが起こしたすばらしい偶然だと思います。


敵であるステインドクロスの面々まで一人残らず生き残ったのは、
ちょっとだけご都合主義的なものを感じられたけど、このシナリオならこうでなきゃ。
劇中でも何度か語られている通り、宗太郎達が遭遇した出来事は、
学園という世界観、学園というシナリオ群の中では、
特筆するに価しない小さな事件だったかもしれないけれど。
そこを徹底したからこそこのシナリオは一定のファンを掴んだんだろうなぁ。


シナリオ総評:
中盤のキャラ大量投入や、最近のシナリオとして比較的視覚効果が弱い点、
手堅く作られてるけれど欠点もあって、決して飛びぬけた出来ではなし。


ただ僕は学園シナリオの中で、この作品が一番好きです。
それだけは自信を持って言えるぜ。
本当にお疲れ様でした、ありがとう。