やる事やったし、積んでるシナリオに手をつけていこう。
あれの更新分とか、これの完結分とか、色々と楽しみです。
ってわけで、本日も感想はおやすみでした……と、なるはずだったんですが。


【死神探偵スズキ】
製作者:浦瀬ヒガタさん
プレイ完了

失踪中も気になってたシナリオその一。DL後一気にエンディングまで駆け抜けてしまった。
病院あたりで止まってたので、大まかな流れを思い出しつつプレイ。




12話:
ああ、この人の顔はしっかりおぼえてるぞ。やっぱりグラサンは偉大だ。
……と思ったら変身して色男に。トップクラスの実力者らしいが、これまでよりもいまいち危機感は沸かない。
雰囲気が独特なだけに、霊みたいなよく分からない存在の方がぞわっとくるというか。
……と思ったら(二度目)死神が、死神がー! 訂正、恐怖の対象というより仕事人でした。

会長との問答のくだり、運び方がうまいなーと感じつつ、13話へ
あ、戦闘はユニット運びの仕方が悪いのか数回ボコボコにされました。


13話Aパート:
おうおう、記憶が混乱しとる混乱しとる。
種明かしと並行してプレイヤーの脳裏に「ああ、あいつが」という認識を鮮明にしていく。
ただ、久々登場の■■トがラスボスだったんで(僕が長期プレイをストップしてたせいでもあるけど)、
唐突感を消し去るってのは難しかったか。トリックスターは神出鬼没が売りだけど、ここはクライマックスだし、
12話でプレイヤーの目に見えるアクションを起こすべきだったかなと。

戦闘自体はコツだか何かを掴んだおかげか、はたまたスズキが強いおかげか12話より遥かに楽にクリア。

まぁ、そうだよな。殺してやる義理はないよな……なんて普通の終わり方はもちろん無い。
スズキはいつだって実利を取ってきたんだから。


13話Bパート:
そしてリピートするスズキさん、カンペ片手に羅刹モード。
見てて爽快なくらいサクサク進めていきますよ。
アレとかコレとか些細な伏線を回収しつつ正解のルートへ一直線、トゥルーエンドに辿り着く。

BGMも相まってこれまでのどんよりした空気が一気にハイテンションに。
いや、これは今までの「スズキ」の雰囲気からちょっと外れてるかもしれんけど。
それでもいい逆転でした。雰囲気はどうあれスズキはやっぱりスズキだったし。


そしてエンディング……正直愕然。
これ、リアルタイムで見たライターの何人が希望を失ったんだろうか……。


総括:
とりあえず、スズキも実は死んでました、的なオチを想像してた身としては素直に安心。
プロット、演出共に高レベルで、戦闘も力押し一辺倒では勝てない仕組みになっている。
特に話の運び方はなー……少し気になるところはあれど、独自色と基本を両立させてる作品ってのはそうそう無いし。


で、まぁ一番強く感じたのは簡素な部分と豪華な部分、二つをしっかり分けてる点。
感情や、抑揚なんかの無駄な部分を一切削って独自の雰囲気を作り、
その雰囲気を生かすためのBGMや節々の演出関連はガッツリと。


その辺のメリハリがヒガタさんの一番の武器かもしれない、と思ったわけでした。