【魔神王の娘】
製作:philoさん
進行:〜19話まで

さて、本日はこちら。
軽快にリリースを続けてらっしゃる学園シナリオ、魔神王の娘です。
今回プレイがストップしていた17話から3話分一気にプレイ。


以前の感想でも触れていますが、ここまで進めて来てまず感じられるのは
クレーメを中心とした日常パートと、その他各組織幹部陣による水面下での悪巧みが徹底してクロスしない事。
主役のクレーメはほとんど謀略に関わらせず、時折表面に浮き出た問題に対処するに留まっています。
と言うか18話のクレア姉さんの言葉を見るに、色々と考えを巡らせている登場人物達も、
何より作者氏自身も彼女をただの一生徒としてすごさせる事に全力を注いでいる感があります。
現状、多くの組織・人が彼女を監視しているわけですが、同時に彼女自身もSRC島と言う場所を「見る」事で
成長していく、という段階なんでしょう。確かにいずれはお家騒動の渦中に投げ込まれる運命にあるわけですが、
そういうどす黒い流れの中で生きるにはまだクレーメ自身普通の少女過ぎますね。
要するに今は未来の変革者の人格形成期なわけで。
他作品のレギュラー・主役が数多く出演しているのも一部にそういう理由があるのかもしれません。


ただ、まぁプレイヤーとしては話の停滞感にストレスがたまってくる頃合というか、
そろそろ物語が動いてもいいじゃないかとやきもきする時期。
事実転がしていくだけの材料は十分揃ってるわけですからねぇ。
その辺の兼ね合いも作者氏の描きたい物を考えると難しいのかなぁと進めていたところで
三学園の協同声明、そして騎士団の長ハイネの帰還とようやく歯車が回り始めた感じがしてきました。


さて、そんな流れの最新話は城島派による裏切り者、役立たずの粛清劇。
これまで敵だった山下・清水組がキレイ所までひっさげてクローズアップされてます。
本当にパンピーと小悪党の境目をうろうろしてる彼らはなんというか微笑ましい。
と言うかそれ以上にヤバそうなのが元城島派幹部の陽水さん。嗚呼、序盤から華麗なる死亡フラグ
案の定重役ポジのあの人に狙われるわけですが、そこはクレーメ一行によるナイスセーブ。
このシナリオだとやりかねないとは思ったんですが、おおっぴらにフラグ立てれば逆に平気と言う見本でした。
愛の力って奴ですね。


雑感:
・陽水死亡フラグ回避の陰で立つ赤間さん離反フラグ。
・一番の難点はたまに投げたくなる戦闘だと思う。
・いや、援防持ち大量投入とか面倒以外の何物でも……
・19話は別段そうでもないですが、13話のモヒカン大量投入の時とか、ね?
・そのモヒカンの扱いに定評があるシナリオ。それがマジノ


総括:
ハイネの帰還、何より三学による声明が発表された以上、
騎士団の掃除に姫士組=クレーメ達が出張るのは確定的に明らか。
ようやく見る立場から動かす立場へ移行していくのかな、と感じたところで待て次回。
のんびりと、って程間隔は空かないかもしれませんが、続きを待つこととします。