さて、コンペ作品感想も残すところあと2本。
文字通り、お祭りの終わってしまうような気分ですが。

SRCスペシャル】

エルバッキーさんのコンペシナリオ。
SRC『学園』じゃなく、『島』なのねー。
OPのノリでワクワクしつつ、プレイ。


【樹海の奥の宝物】同様、複雑になりがちなお題に反してアッサリ目の仕上げ。
それだけに話は手堅く、演出で一味加味してるって言うのが第一印象。
この人は人形劇の細かさに優れた人だと思っていたのですが、
今回も画面上へのふきだし表示や、壁画の表現など、
やはりらしさを前面に出してます。
視覚情報が不足しがちなSRCで、
こういう『分かりやすくする為の』演出はド派手な演出と同じくらい価値がある筈。
重要なテクニックだと思うのです。

短編に必要不要な説明の取捨選択もしっかりしてるし、
話のテンポもいいので終始楽しくプレイできました。


んー、と思ったのが二点。
探索部組がダンジョン探索をしてた理由。
謎があるから解明に来たのか、
とりあえずダンジョンがあったからもぐってみたのか、
ラストの流れを見てて少し気になりました。
モヒカンの方は明確な目的があったので、
主役たる探索部組の行動目的が不明瞭だったのが。
まぁ、ちょっと気になった程度で本筋には絡まないんですが。


あと、戦闘面もアッサリ気味だった事かな。
「一人でもやられたら」は難易度調整する際楽なんですが、
敵の能力に個性を出したりするだけでも更に楽しく出来るはず。
ていうかゴメンなさい、その辺に関しては僕もです。


シナリオ:☆☆☆☆
ギミック:☆☆☆☆
お題:☆☆☆

総じて高いレベルでバランスのとれた仕上がりだったと思います。